歯科助手は未経験・資格なしでもなれます!【歯科助手経験者が具体的な仕事内容を公開します】
どういう人か
歯科助手って資格を取らないといけないのかな?
具体的な仕事内容を知りたいな。
未経験で歯科助手ってできるのかな?
こういった疑問にお答えします。
この記事を読むと資格を取るべきかそのまま就職かあなたにとってどちらがいいのかわかります。
また、具体的な仕事内容が詳しくわかるのでどんな感じで働くのかイメージができると思います。
本記事の内容
この記事を書いている私は、元歯科医療従事者で10年以上、歯科助手をしていました。かなり専門的な知識が身についているので、ある程度のことはなんでも答えることができると思います。
このブログでは歯についての専門知識や歯科医院で働いた実体験を皆さんに提供できたらと思います。少しでもお役に立てると嬉しいです。
歯科助手になるには資格は必要ありません【勉強するなら短期のものなど方法は色々あります】
歯科助手は資格不要です。高校生や学生でもバイトすることができます。未経験で不安な方は前もって勉強して知識を習得しておくと安心かもしれません。
勉強の方法としては大きく分けて2パターンあるので紹介します。
通信講座
CMで同じみのユーキャン、ニチイなどの通信講座があります。
✔ 期間:2ヶ月~6ヶ月(目安)
✔ 費用:20,000~50,000円程
自宅に教材が届き、自分のペースで勉強を進めていきます。わからないことはサポートシステムがあり、そちらで解決できます。
勉強する項目ごとに小テストの様なものがあったり、最後には理解できているか修了の試験のようなものを自宅で受験できます。
合格すると修了証がもらえます。
修了証をもらったら履歴書に書いて勉強をしたことをアピールできます。通信講座に書き方がのっていることもあるのでチェックしてみてください。
講座によっては教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象講座があります。
資格を取ったあとに領収証をハローワークに提出すると受講料が少し戻ってくるなど給付制度があります。
民間の資格で取れるものは
歯科アシスタント検定試験
歯科助手技能検定
歯科 医療事務管理士 技能認定試験
歯科医療事務検定試験
などがあります。
勉強するものによって試験や資格の名前が違うので興味のある方は調べて自分に合ったもので勉強をはじめてみるのもいいかと思います。
スクール
専門学校に通ったりして知識や実技を習得することができます。
✔ 期間:数日~3年
✔ 費用:数万~250万程
数日間で歯科助手に必要な知識の習得ができるところから1年~3年かけて専門学校でじっくり学ぶところもあります。
通信講座とちがい、実技や実習をするところが多く実際に働くイメージができ就職した後には役に立つと思います。
専門学校では歯科助手以外の医療系の資格を複数とることができたりするので幅広い知識の習得も可能です。(学校による)
歯科助手の仕事内容【実際の具体的な仕事内容について】
私が今までに働いた歯科医院での実際の仕事内容についてご紹介します。
仕事内容
ざっくり分けて2つです。
診療室業務
受付業務
この2つに分けて詳しく箇条書きでご紹介します。
✔ 診療室業務
● 器具の滅菌・消毒
● 器具の準備・片付け
● 診療補助
バキューム
ライトの調整
器具の準備
器具・材料の受け渡し
治療の説明
インプラントオペのアシスタント
矯正治療のアシスタントなど
● 患者導入
● カウンセリング
● 院内の清掃
● 印象材の練和
● 石膏流し
● 歯科材料の補充
● 小さい子供のお世話
など
✔ 受付業務
● 受付
● 電話応対
● 会計
● 予約
● カルテ作成
● カルテ管理
● 物販(歯ブラシや歯磨き粉、洗口液など販売しているもの)
● 院内清掃
● レセプト
● 薬の管理
など
歯科医院によって歯科助手の業務の範囲は全然違います。
器具の滅菌消毒だけのことろや受付だけ、診療業務だけもしくは両方をするなど業務の中身もちがうので、面接のときに実際にどのようなことをするのか業務の範囲を確認しておくと良いかと思います。
私が未経験で歯科助手になった実体験【資格は必要だった?】
私は未経験だったので、少しでも歯科の専門知識を持っていた方が良いと思って通信講座を受けました。
実際、働き始めてから思ったことは
『資格を取らずにそのまま就職していてもよかったのかな?』と思いました。
まず、未経験でどのような仕事からするのか
実際やってきたこと&新人に最初に教えること
をご紹介します。(歯科医院によって業務の範囲や教える順番が違うので参考までに)
まず初めに覚えること
資格あり、なし、経験あり、なしにかかわらず、まず初めに覚えることは
人の名前です。(笑)
歯医者はマスクをしていたり、同じ髪型だったり仕事中は顔の全体がわかりにくく髪型、身長が似ているとぱっと見は誰が誰だかわかりません。(笑)
教えてもらうために話しかける時には名前を呼ばないと、相手は忙しく動いているとには誰にいっているのか明確にすることが大切です。
本題へ
最初の方に覚えることを箇条書きします。
● 器具の名前
● 器具の滅菌・消毒(ものによって滅菌までの工程が違ったりします)
● 材料の名前
● 器具の場所
● 在庫の場所
● 片付け(診療が終わった器具の)
診療のアシスタント
ある程度、器具や材料のことがわかったら次は先生や歯科衛生士の診療アシスタントをします。すぐにアシスタントをするというよりも誰かがしているのをまず、見ながら覚えます。
具体的な仕事内容を箇条書きし、具体的にご紹介します。
● バキューム (結構難しいです)
治療する場所によってバキュームを置く場所があります。
● ライトの調整(これも結構難しいです)
診療台の上にライトがあるので治療する歯を照らします。
先生の頭や手や自分の頭にライトがコツンと当たらないように、その影にならないようにしっかりライトを合わせます。(最初は難しいですがバキュームしながら行います)
● 器具の受け渡し(渡す準備や足りないものや急きょ使用するものを準備したり必要なものの順に渡したり受け取ったりします)
● 歯の名前を覚える
● 歯の名前の書き方を覚える
診療の準備
何の治療の時に何が必要かを考えて準備します。
そのためには覚えないといけないことがたくさんあります。
覚えることは大きく分けると2つ。
治療内容(どんなことをするのか)
器具や材料
✔ 治療内容を覚える
● 根治(こんち)→ 根っこの治療、神経をとるとか
● 抜歯
● 検査
● 型取り
● set → 銀歯(セラミック)を調整して歯につける
● 虫歯の治療
などがあります。
その治療でどのようなことをするのか(麻酔をするや歯を削るなど)治療の流れを覚えます。
✔ 器具や材料を覚える
どのような器具・材料をどのように準備しどのタイミングでどのように渡すのかまたは置いておくのかということを覚えます。
覚える内容は全て専門用語になるので省きますが大量にあります。
歯科医院によっても使用する器具や材料が違うので(自己流で使っている先生もいるので)経験あり、なしにかかわらず1から覚えます。
何十個もおぼえることはあります。
✔ 記入の仕方を覚える
カルテに今日したことや次回する内容を必ず記入します。専門用語を覚えても書き方(漢字や略字など)がわからないと書けないので合わせて覚えていきます。
覚えることが仕事というくらい覚えることがたくさんありますが
心配いりません大丈夫です!!
↓ ↓ ↓ ↓
こんなに覚えられない無理...
ここまで読んでくださった方はそんなに覚えられない無理って思ったかと思いますが、
大丈夫です。2,3日して無理、辞めたいと思うかもしれませんが(笑)大丈夫です。
覚え方のポイントをご紹介します。
✔ 必ず1日2,3個は覚えてください
毎日毎日少しずつ覚えると1週間くらいたつと結構覚えてきてできるようになります。器具や材料を覚えるときに用途を覚えると覚えやすいと思います。(心にゆとりができたときに)
必ず小さな目標を立てて少しずつ覚えて早く1人でできることを増やします。
手が空いたら他のスタッフにわからないことを聞いたり、アシストしているところを見に行く。
とにかくわからないことはすぐに聞く。怒られても聞く。覚えられたらいい!
っという感じです。
器具の名前や材料の名前や治療の流れなど教えてもらったことは言われなくても必ずノートにメモってください。
✔ あとは慣れ
時間に余裕がなくなりスタッフや先生は心にゆとりが持てない時が多々あり、強く当たられるときもあるかもしれませんが、(教えてもらっていないのに怒られたり)
右から左へ流して淡々と仕事をしていたら大丈夫です。毎日同じことなので必ず覚えられます。
まとめ
● 歯科助手に資格は不要(心配ならとってもOK)
● とにかく覚える(必ずなれるので大丈夫)
です。
どんなことをするか少しでもイメージできましたか?
歯科助手は資格なしでできるわりには専門的な用語が院内で飛び交いますので最初は覚える量が大量なんですが日々の積み重ねで乗り越えることができます。
一度覚えておけばそれがベースとなり、ずっと役に立ちます。
私は最初の未経験での経験が常にベースとなりずっと役に立っています。
どの仕事でも未経験だと不安ですがイメージができれば少しは心構えができるかと思います。
※ 受付の仕事は省きました。未経験の場合、専門度が高い診療室の方がハードルが高く感じると思うので診療室業務中心で書いています。
知識を得て歯を守る!
目指せ!デンタルIQ200