新型コロナウイルス ~ 歯科医院での予防対策 ~
歯医者に通っているけど新型コロナウイルスに感染しないか不安だな。
感染しないように歯医者では何か対策はしてるのかな?
感染のリスクはどのくらい?
こういった疑問にお答えします。
本記事の内容
- 医院での新型コロナウイルス感染予防対策
- 感染するリスク
この記事を書いている私は、歯科医療従事者で職務歴10年以上の現役歯科助手です。(2020.2現在)かなり専門的な知識が身についているので、ある程度のことはなんでも答えることができると思います。
この記事では私が今働いているところで実践していることを書いています。
歯科医院での新型コロナウイルス感染予防対策
先生・スタッフのマスク着用
治療のときはマスク着用は必ずどこの歯科医院でも行っているかと思います。
受付スタッフは普段、マスクをしていませんが予防対策としてマスクをつけて業務にあたっています。
スタッフの手洗い
こまめにしっかり手洗いをしてグローブをつけて治療にあたっています。
患者さんの手のアルコール消毒
今働いている歯科医院ではアルコール消毒を置いています。もともと用意していたのですが、しばらく使ってなかったので最近出して使用しています。
加湿
加湿器を数個置いています。
定期的な消毒
空間にアルコールをスプレーしたり、患者さんがよく触れるところをアルコール消毒しています。ただし、時間に余裕があるときのみです。
入口の自動ドアのボタンやトイレのドアの取っ手やカギ、トイレのボタンなどです。
診療室ではパソコンのマウス、治療台の周りは普段から、患者さんごとにアルコール消毒を行っています。
※ただし、スタッフの中にはきちんと拭けていない人もいます。
体温測定
来院時に患者さんに体温測定を実施しています。接触することなく眉間あたりで測定します。37.5度以上で予約の取りなおしをしています。
感染するリスク
受付スタッフ
受付のスタッフはすべての患者さんを近距離にて対応します。
主な対応は診察カードや保険証、お金のやり取りです。
1人の患者さんとの接触時間はおおよそ3分~5分程度です。
結論は濃厚接触になります。
受付スタッフのポイントはすべての患者さんの対応をするということです。
先生
受付同様にすべての患者さんを診ます。
チェック程度に診るものから、治療でかかりっきりになる治療まで様々です。
メンテナンスの患者さんの場合は先生が診ることがない場合もあります。
主な対応は患者さんのお口の中を診る、治療、説明をすることです。
1人の患者さんとの接触時間はおおよそ5分~30分程度です。
結論は濃厚接触です。
先生のポイントはすべての患者さんのお口の中を診ていることと治療をしていることです。
治療は歯を削ったりするのでもちろん唾液も飛び散ります。自覚症状なく先生の目に入っているかもしれません。
スタッフ
先生のアシスタントとして歯を削っているときにバキュームをもつので、先生同様に唾液が飛び散って目に入るリスクがあります。
ただし、すべての患者さんとの接触はありません。
例えば、1日の患者来院数40人、スタッフの人数が5人とすると1人のスタッフが受け持つ患者さんは約8人程度となります。
主な対応は治療のアシスタント、バキューム、歯石取りや歯ブラシ指導や説明をすることです。
1人の患者さんとの接触時間はおおよそ30分~1時間程度です。
結論は濃厚接触です。
スタッフのポイントは1人の患者さんに対して接触時間が1番長いことです。
患者さん
他の患者さんのどなたかが新型コロナウイルス感染症であった場合
待合室に患者さんが多い場合は感染リスクが高まるかもしれません。
感染源になりうるもの
入口のドアの手が触れるところ
トイレのノブ、鍵、流すボタン
診療室のイス周辺の手が触れるところ、うがいをするところ
診療が終わるまで顔は絶対に触らないこと
診療が終わったら手洗いやアルコール消毒をすること
これをすると感染リスクがグッと下がります。
スタッフ(受付、先生含む)が新型コロナウイルス感染症であった場合
マスクとグローブをしているのでスタッフからの感染リスクは低いと思います。
空気感染の場合は感染リスクはあるかもしれません。
最後に
まとめ上記は私が働いている歯科医院です。常日頃から衛生面にはとくに気を使っていますが、歯科医院によってはアルコールで拭きとっていないところもあるのでその歯科医院の雰囲気や治療台の汚さで判断するといいと思います。
また、グローブをつけたままでカルテ記入やいろいろなところを触っているところはとくに要注意です。感染リスクが相当高いと思います。
持病を持っていたり、高齢者の方は特に歯に問題がない限りは受診を控えた方がいいかもしれません。
知識を得て歯を守る!
目指せ!デンタルIQ200