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元歯科助手による歯について専門的な知識を情報発信するブログです。

虫歯になりやすい人 ~ 歯を磨いてもダメ?! ~

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 虫歯に悩んでいる人

「虫歯を治療してもすぐ虫歯になってしまう」
「歯磨きしているのになんで虫歯になるの?」
「虫歯になりにくくなりたい!」

 

 

こういった悩み・疑問にお答えします。

 

 

本記事の内容

       
  • どうやって虫歯になっているの?
  •    
  • 虫歯になりにくい人
  •    
  • 虫歯予防は簡単にできる!
  •    
  • 歯が溶けにくいもの

 

 

 

この記事を書いている私は、歯科医療従事者で10年以上、歯科助手をしていました。かなり専門的な知識が身についているので、ある程度のことはなんでも答えることができると思います。

 

これからはこのブログで歯についての専門知識を皆さんに提供できたらと思います。少しでもお役に立てると嬉しいです。

悩みや疑問に思うことは気軽にコメントにどうぞ♪

 

 

この記事は臨床に基づいた記事となっていますので、一般的に言われていることと異なる点もあるかと思います。

実際の患者さんのことをまとめたブログなので参考にしてみてください。

 

 

 

どうやって虫歯になっているの?

 虫歯はある作用によって溶けている状態を言います。

 

ある作用とは...

酸によって溶けている状態

 

酸はものを溶かしてしまうのはなんとなくイメージはわきますよね?

口の中は中性~アルカリ性です。

ではなぜ口の中で酸が発生するのか?

 

原因は2つ

 

❶虫歯菌

❷食べ物・飲み物

 

ではそれぞれ見ていきましょう!

↓  ↓  ↓  ↓  ↓

 

原因❶ 虫歯菌

 

虫歯菌はほとんどの人の口の中にいる細菌です。

(生まれたての赤ちゃんのお口の中は無菌状態です

虫歯菌の栄養源は糖分です。

虫歯菌が糖分を分解すると酸を出します

糖分は砂糖や炭水化物に入っています。

多くの食品(飲料)に入っているものです。

 

つまり...

 

何かを食べると歯が溶ける

(口の中が酸性になる)

 

ということです。

 

 

原因❷ 食べ物・飲み物

食べ物または飲み物そのものが酸性のものがあります。

言うまでもなく酸性のものを口にするとお口の中は酸性になります。

 

つまり...

 

酸性になると歯が溶けるということです。

 

例えば、炭酸飲料やワイン、お酒類やフルーツなど酸味があるもの。

 

 

 

 

虫歯になりにくい人

 日常生活の中で虫歯になりにくい人も

糖分を食べています。

酸性のものも食べています。

ではなぜ虫歯になりにくいのか?

 

原因は4つ

 

❶糖分の摂取量

❷酸性の時間

❸虫歯菌の数

❹歯の強さ

 

1つずつ見ていきましょう!

↓  ↓  ↓  ↓  ↓

 

原因❶  糖分の摂取量

甘いものが好きな人は虫歯になりやすいというのはこれです。

甘いものばかり口にすると

虫歯菌の栄養源となる大量の糖分が分解され、

お口の中には大量の酸が発生します。

 

もうわかりますよね!

酸は...

 

歯を溶かす!!

 

 甘いものが好きな人でも糖分の摂取量を気を付けていれば問題なし!

 

 

原因❷  酸性の時間

食事をすると皆さん口の中は酸性になっています。

酸性になると...

歯が溶ける!

 

えっ?!みんな溶けてるの?

と思ったかと思いますが、

 

はい。みんな溶けています。

 

だがしかし!!

 

食後20~30分くらいすると自然と元に戻ります

(酸性→中性)

 

 

まとめると

 

歯が溶けている(脱灰)

歯のカルシウム、リン酸が溶け出ている

(目には見えないほどの量です)

 ↓  ↓  ↓

食後20~30分後

 ↓  ↓  ↓

歯が元に戻る(再石灰化

歯にカルシウム、リン酸が戻ってくる

 

 

歯が元に戻る時間を作っていれば

全く問題なし!

 

間食が多い人(たとえ量が少なくても)は✖

食べる(飲む)時間が少ない・回数が少ない〇

 

 

※夏の飲料水は要注意!

こまめに水、お茶を飲みましょう。

スポーツをしている人は

よくアクエリアスなどスポーツ飲料水を飲んでいる方が多いかと思いますが歯が溶けていますので要注意です。

 

 

原因❸  虫歯菌の数

そもそも虫歯菌が少なければ糖分があってもあまり分解されないので

酸が口の中に大量に発生することはありません。

 

 

原因❹  歯の強さ

歯の表面はエナメル質で、本来は酸に強いものです。

 

✔ エナメル質形成不全

 生まれつきエナメル質が形成されていない人もいます。

見た目では歯の一部が他の歯の色と違っています。

エナメル質が形成されていないのでその部分は酸に弱いです。

 

✔ 歯並び

歯並びがガタガタしていると食べ物が詰まったり、

酸性の飲み物が滞在しやすくなってしまいます。

 

見た目も気になるのであれば矯正治療する手もあります。

歯並びが良くなるメリットは

見た目

虫歯予防

歯周病予防

にもつながります。

無料カウンセリングもあるので調べてみてください♪

 

正治療について参考までに ↓

 

mikmikblog.hatenablog.com

 

 

 

 

虫歯予防は簡単にできる!

 歯磨きだけしていても虫歯になる理由は分かったと思います。

それいでは具体的な虫歯予防方法を4つ紹介します。

食べ物

間食をしない

飲み物は水かお茶

歯磨き

 

食べ物

砂糖の塊をやめる(量を減らす)

アメ、チョコ、キャラメル✖

 

3食のご飯は菓子パンやパンケーキなどにしない。

 

 

間食をしない

歯が溶けている時間を少なくすると虫歯になりにくくなります。

どうしても食べたいときは間食は1回までと決めたり、

ナッツなど食べ応えがある糖分を含まないものがおススメです。

 

 

飲み物は水かお茶

飲み物は大量の糖分が入っていたり、酸性の飲み物が多いです。

ジュース、炭酸飲料を飲む癖がある方は水かお茶にシフトしていきましょう!

 

歯磨き

食事をした後はすぐに歯磨きをしましょう!フッ素入りの歯磨きは再石灰化を促してくれるのでおススメです。

 

 

 

 

 

歯が溶けにくいもの

 砂糖を含んでいる食べ物・飲み物は

どういうものか想像がつきやすいと思います。

 

歯が溶けにくいもの

歯が溶けやすいもの

 

食品そのものが酸性のものは

あまりイメージしにくいと思うのでご紹介します。

 

 

歯が溶けにくいもの

数値でいうとph5.5より多きもの(ペーハーって習いましたよね)

・肉

・魚

・米

・パン

・チーズ

・お茶

・牛乳

・水

 

 

歯が溶けやすいもの

数値でいうとph5.5を下まわるもの

・ニンジン

・キャベツ

・じゃがいも

・コーン

・ドレッシング

・パイン

・オレンジ

・いちご

・ビール

・スポーツ飲料

・ワイン

お酢

・梅酒

・炭酸飲料

 

 

 

※子供の虫歯予防も基本的には変わりません。

詳しくはこちら ↓

mikmikblog.hatenablog.com

 

 

 

最後に

いかがでしたか?

何か少しでも変えていくと虫歯になるリスクが減ります。

取り入れられることから徐々に始めてみてください。

 

虫歯になりにくい人は原因4つとも当てはまっていない方が多いはずです。

ある作用が働いて歯に穴があいているだけなので理解ができると虫歯を回避することができます(^^)/

わからないことがありましたらお気軽にコメントくださいね!